不定形(読み)フテイケイ

デジタル大辞泉 「不定形」の意味・読み・例文・類語

ふてい‐けい【不定形】

形や様式が定まっていないもの。
式の形が零と無限大との積などの形をしていて、値が定まらないもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不定形」の意味・読み・例文・類語

ふてい‐けい【不定形】

〘名〙
① 形や様式が揃っていないもの。また、液体のように形が一定しないもの。
真夏の死(1952)〈三島由紀夫〉「いはば暗い不定形な情慾を明るい音楽の建築的な意志でもって引締めてゐるやうに思はれる」
② 二つの関数の商または差として表わされた関数の極限を考える場合に起こりうる状態の一つ。変数xがaに近づいたときの関数 f(x), g(x) の極限がともに0、またはともに ±∞ であるとき、関数 f(x)/g(x) のxがaに近づいたときの極限は不定形であるという。
③ 結晶していない固体をいう。

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