最新 地学事典 「伸縮計」の解説
しんしゅくけい
伸縮計
extensometer
地面の2点間の伸び縮みを測る装置。地下坑道内で数十~数百m離れた基準点の間の距離の変化を基準尺を用いて計測する。基準尺としては,温度変化による長さ変動が小さい石英管やインバー棒(熱膨張係数が極めて小さい合金の棒)が用いられ,管や棒の一端(固定端)が基準点の一方に固定され,他端(自由端)はもう一方の基準点(測定点)近傍に配置される。その間の基準尺は抗力の小さい細線あるいはローラーで支持される。地面が伸縮すると自由端と測定点の距離が変化し,これを計測する。この方法により地面の歪み(1mあたりの伸縮変位)として10−7~10−9の精度で計測される。各基準点に鏡を配置しレーザー干渉計で距離の変化を直接計測する方法(レーザー伸縮計)では地面の歪みが10−9~10−11の精度で得られる。水平面の地面の伸縮は歪みテンソルの独立な3成分で表され,通常3方向に掘削された各坑道に伸縮計が配置されている。歪み計とも呼ばれる。
執筆者:新谷 昌人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

