土壌水分(読み)どじょうすいぶん

最新 地学事典 「土壌水分」の解説

どじょうすいぶん
土壌水分

soil moisture ,soil water

土壌の孔隙中に存在する水。105℃で土壌を乾燥,その減少重量から土壌水分量を求める。土壌中の水は,マトリックポテンシャル(土壌による水分子の引きつけ),浸透ポテンシャル(溶質による水分子の拘束),重力ポテンシャル(土壌水の基準面からの位置のエネルギー)の3種類のポテンシャルをもつため,土壌による水の保持は3種類のポテンシャルによって決まり,圧力単位(パスカル(Pa),バール(bar),気圧(atm),水柱の高さ(cm),水柱高さの常用対数(pF))で表す。重力によって下降する水(重力水)は土壌によって引きつけられておらず,重力ポテンシャル・浸透ポテンシャルによって支配される。毛管力によって保持されている水(毛管水)や土壌表面に皮膜状に保持されている水(吸湿水)はマトリックポテンシャル・浸透ポテンシャル・重力ポテンシャルによって支配されている。土壌中に存在する水のうちpF1.5~4.2の植物が利用できる水を有効水,さらにpF1.5または1.8~3.0の水を生長有効水という。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の土壌水分の言及

【土壌】より

…団粒構造はこのような土壌空気の更新を維持・促進する。
【土壌水分】
 地面に落下する雨水や灌漑水の一部は地表面を流去する。他の部分は土壌中に浸潤するが,一部は土壌中を浸透して地下へ流れ去り,残りは土壌の表面や孔隙に吸着保持される。…

※「土壌水分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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