基層言語(読み)きそうげんご(その他表記)substratum

翻訳|substratum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「基層言語」の意味・わかりやすい解説

基層言語
きそうげんご
substratum

底層言語ともいう。Aという言語を話していた民族が,異民族による征服などの原因で,Aを捨てBという言語を話すようになったとする。このBが,滅びたAの影響を受けて多少変化することがあるが,そのとき,Aを基層言語と呼ぶ。たとえば,インド=ヨーロッパ語族インド諸語だけが通常の歯音とそり舌の歯音との対立をもつが,これは古くインドの地に広がっていたムンダ語の影響を受けたためといわれている。すなわちムンダ語がこの場合,基層言語になったと考えられる。またフランス語では,ラテン語 lūna (月) が lune[lyn]となるような[ū]>[y]の変化は,基層言語であるケルト系ガリア語の影響による。

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