大喜利(読み)おおぎり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大喜利」の意味・わかりやすい解説

大喜利
おおぎり

興行の最終演目の後に,独立して付けられる出し物の呼び名。大切とも書く。もともとは江戸末期の歌舞伎が,前の筋立てと縁のない1幕を付け,1日の芝居を明るく閉じるようにしたのが始まり。転じて寄席で,最終演者 (とり) が終えた後,大勢珍芸などを披露することを指すようになり,現在では後者の方が一般的。

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知恵蔵 「大喜利」の解説

大喜利(おおぎり)

謎掛け、三題噺折句、折込都々逸(どどいつ)、割り句、早口言葉など、言葉遊び余興テレビ人気の「大喜利」は、本来寄席の最後に出演者がもう一度お目通りして、客のご機嫌をうかがうサービス。暮れ、正月、盆、物日(ものび)など、客が多く集まる時に限られた。

(太田博 演劇・演芸評論家 / 2007年)

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とっさの日本語便利帳 「大喜利」の解説

大喜利

噺家が余興的に演じる言葉遊び。謎掛け、折り込み都々逸(どどいつ)、割り句など。本来は暮正月、お盆などに限られた。

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世界大百科事典(旧版)内の大喜利の言及

【大切】より

…歌舞伎の興行で一日の演目の最後につける1幕。縁起を祝って〈大喜利〉とも書く。〈切狂言〉ともいい,ほとんどが舞踊劇。…

※「大喜利」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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