石灰泥(読み)せっかいでい

最新 地学事典 「石灰泥」の解説

せっかいでい
石灰泥

lime mud

炭酸塩鉱物の微粒子(一般に方解石・あられ石の粒径4µm以下の堆積粒子であるmicrite。粒径を60µm以下とする主張もある)からなる堆積物。未固結の堆積物に限定せず,石灰岩の構成要素の一つとして,構成粒子の間隙を埋める基質や空隙充塡物の石灰質微粒子,砂サイズ以上の粒子をほとんど含まない微粒炭酸塩堆積物(岩)にも適用される。成因説には無機化学的沈殿説と生物起原説があり,後者には初生的生成(石灰藻類によるaragonite mud, さっ孔性藻類のmicritizationによる生成物,さらに石灰質ナンノ化石の代表であるコッコリスなど)と砕屑作用による生成説がある。J.D.Milliman(1974)によれば,これらの粒子を遠洋性(pelagic)としてまとめると,現在堆積しつつある石灰泥の量は,砂サイズ以上の粒子を主構成とする石灰岩の量の10倍以上である。石灰泥の量は石灰岩の分類(lime mudstone, lime wackestoneなど)や堆積環境解析の基礎資料として重要。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 沖村

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む