絡脈(読み)らくみやく

普及版 字通 「絡脈」の読み・字形・画数・意味

【絡脈】らくみやく

血管神経脈絡。〔史記鵲倉公伝〕故に煩懣して下らざれば、則ち絡り。絡れば、則ち血、上出す。血、上出するは死す。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の絡脈の言及

【経絡】より

…中国医学の基本を構成している重要な概念の一つで,鍼灸(しんきゆう)治療の基礎になっているもの。経絡とは経脈と絡脈の総称であり,想像上の脈管系で実在は証明されていない。経脈は手と足にそれぞれ太陽,少陽,陽明の3陽脈と太陰,少陰,厥陰の3陰脈の6本ずつ計12本(左右で24本)あり,手足の末端と6陰脈は肺,脾,心,腎,心包,肝の6蔵のうちの一つずつを,6陽脈は大腸,胃,小腸,膀胱,三焦,胆の6腑の一つずつを経て顔面の感覚器を結ぶとされている。…

【鍼灸】より

…したがって手太陰脈と肺脈とは同じものを意味する。経脈には枝分れがあって絡脈(らくみやく)と呼ばれ,その大きなものには任脈,督脈などという名称がつけられている。経脈と絡脈を合わせて経絡という。…

【中国医学】より

…したがって《素問》《霊枢》そのものではなくても,そのもとになった書が編纂され,それまでに存在した諸説を一つの理論体系にまとめあげて医学の理論の基礎が築かれたのは,従来の推定通り漢代,ただし前168年以後と考えてよいであろう。 これらの書に述べられている説によると,人体には12の経脈とその分枝である絡脈という脈管が存在し,そのなかを気と血が流れているという。経脈はそれぞれ一つずつの臓と腑に関係をもち,その気は四季や時刻なども含めた外部環境の陰陽五行的移り変りに対応して形や強さを変えて人体の生理現象を営んでいる。…

※「絡脈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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