かん(クヮン)【患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 苦しみ。うれい。また、病気。わずらい。[初出の実例]「凡職事官患経二百廿日一不レ愈者解レ官者」(出典:続日本紀‐天平宝字二年(758)…
かん【患】[漢字項目]
- デジタル大辞泉
- [常用漢字] [音]カン(クヮン)(漢) ゲン(呉) [訓]わずらう うれえる1 心配する。心配事。「外患・苦患くげん・災患・憂患」2 病気…
げん【患】[漢字項目]
- デジタル大辞泉
- ⇒かん
患 huàn [漢字表級]1 [総画数]11
- 中日辞典 第3版
- 1 [動]患う.~病/病気にかかる.2 [素]❶ 災難;災害.水~/水害.防fáng~未然/災いを未然に防ぐ…
かん〔クワン〕【患】
- デジタル大辞泉
- 苦しみ。悩み。わずらい。「夫親の苦は婦子の―と為り」〈福沢・文明論之概略〉
か‐かん〔クワクワン〕【禍患】
- デジタル大辞泉
- わざわい。災難。不幸。
ペー‐かん【白患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「ペー」は中国語から ) 俗に、ヘロイン中毒患者をいう。[初出の実例]「この顔はペー患のつらだ」(出典:夜、生きるもの(1960)〈菊村…
こっ‐かん(コククヮン)【国患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 国家のわざわい。国家の災難。国難。国憂。[初出の実例]「今国患(コククヮン)を消除する他なし」(出典:報徳記(1856)六)[その他の文献]…
すい‐かん(‥クヮン)【水患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 洪水による災害。水害。[初出の実例]「聞く、奥羽北越、皆水患を被(かうむ)ると」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)[その他の文献]〔後漢…
すい‐げん【衰患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 おとろえてわずらうこと。わずらいおとろえること。[初出の実例]「払二衰患於百由旬之外一。比二星霜於十恒沙之数一」(出典:江都督納言…
匪患 fěihuàn
- 中日辞典 第3版
- [名]匪賊による被害〔騒乱〕.
【倭患】わかん
- 普及版 字通
- 倭寇。字通「倭」の項目を見る。
【巨患】きよかん
- 普及版 字通
- 大きな欠点。字通「巨」の項目を見る。
【患急】かんきゆう(くわんきふ)
- 普及版 字通
- さしせまった難儀。〔三国志、蜀、許靖伝〕許休(靖)は才士、智略以て事を計るに足る。宕より以來、群士と相ひ隨ふ。患るに、常に人を先にし己を後…
患得患失 huàn dé huàn shī
- 中日辞典 第3版
- <成>個人の損得にばかりこだわる.
患 常用漢字 11画
- 普及版 字通
- [字音] カン(クヮン)[字訓] うれえる・わずらう[説文解字] [字形] 形声声符は串(かん)。〔説文〕十下に「憂ふるなり」とあり、憂患の意とする。…
こく‐かん〔‐クワン〕【国患】
- デジタル大辞泉
- ⇒こっかん(国患)
さい‐かん〔‐クワン〕【災患】
- デジタル大辞泉
- わざわい。災難。「災患を救う」
こっ‐かん〔コククワン〕【国患】
- デジタル大辞泉
- 国の安危・存亡にかかわる災難。国家の危難。国難。
为患 wéihuàn
- 中日辞典 第3版
- [動]被害や災害をもたらす.洪水hóngshuǐ~/洪水が災害をもたらす.
灾患 zāihuàn
- 中日辞典 第3版
- [名]災害.災禍.屡经lǚjīng~/何度も災難にあっている.
患处 huànchù
- 中日辞典 第3版
- [名]患部.▶外傷やできもののあるところをさすことが多い.
【患咎】かんきゆう
- 普及版 字通
- 苦しみ。字通「患」の項目を見る。
【患難】かん(くわん)なん
- 普及版 字通
- 困難。くるしみ。〔史記、越王勾践世家〕越王、人と爲り長頸烏喙(うかい)、與(とも)に患を共にすべきも、與に樂しみを共にすべからず。字通「患」の…
しん‐かん〔‐クワン〕【新患】
- デジタル大辞泉
- 新しい患者。新しく診療を受けに来た患者。[類語]患者・病人・クランケ・旧患・重患・怪我人・半病人・負傷者・病妻・病児・重病人・急病・急患
【捍患】かんかん
- 普及版 字通
- 患害を防ぐ。字通「捍」の項目を見る。
【患悔】かんかい(くわんくわい)
- 普及版 字通
- 心配と後悔。〔易林、明夷之屯〕日の塗(みち)、行く必ず到り、患る无(な)し。字通「患」の項目を見る。
【患害】かん(くわん)がい
- 普及版 字通
- わざわい。魏・阮籍〔詠懐、八十二首、六〕詩 膏火、自ら熬す 多財、患を爲す 布衣にして身をふべし 祿、豈にむに足らんや字通「患」の項目を見…
【患忌】かんき
- 普及版 字通
- 憚り。字通「患」の項目を見る。
【患吏】かんり
- 普及版 字通
- 奸吏。字通「患」の項目を見る。
【凶患】きようかん(くわん)
- 普及版 字通
- わざわい。〔後漢書、張衡伝〕向(さき)に(も)し能くを瞻(み)後をみ、を(と)りて自戒せば、則ち何ぞ凶患に陷ることあらんや。字通「凶」の項目を見る。
【災患】さいかん(くわん)
- 普及版 字通
- わざわい。〔左伝、襄十一年〕乃ちふ。載書に曰く、そ我が同、~姦を保つ毋(な)く、(とく)(亡命者)を留むる毋く、災患を救ひ、亂を恤(あは)れみ、…
【無患】むかん
- 普及版 字通
- 憂いなし。字通「無」の項目を見る。
【禍患】かかん(くわくわん)
- 普及版 字通
- わざわい。〔子、大略〕禮なるは、其の表なり。先王、禮を以て天下の亂を表す。今禮を廢するは、是れ表を去るなり。故に民惑して患に陷る。此れ刑罰…
【世患】せかん
- 普及版 字通
- 世の患。字通「世」の項目を見る。
かん‐か(クヮンクヮ)【患禍】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 わざわい。[初出の実例]「民心の離散に乗ずる患禍なくして止む」(出典:開化本論(1879)〈吉岡徳明〉下)
かん‐しょ(クヮン‥)【患所】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 病や傷のある箇所。患部。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
しゅく‐かん(‥クヮン)【宿患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒しゅっかん(宿患)
【攻患】こうかん
- 普及版 字通
- 治療する。字通「攻」の項目を見る。
【患苦】かんく
- 普及版 字通
- なやみ。字通「患」の項目を見る。
【患戚】かんせき
- 普及版 字通
- うれい。字通「患」の項目を見る。
【眼患】がんかん
- 普及版 字通
- 眼病。字通「眼」の項目を見る。
医患 yīhuàn
- 中日辞典 第3版
- [名]医療関係者と患者.
隐患 yǐnhuàn
- 中日辞典 第3版
- [名]まだ表面に現れない災禍や危険;重大な結果を招く隠れた原因.消除xiāochú~/隠れた危険を取り除く.
后患 hòuhuàn
- 中日辞典 第3版
- [名]将来の災い.根除gēnchú~/将来の災いを根絶する.~无穷wúqióng/後顧の憂いが絶えない…
【恤患】じゆつかん
- 普及版 字通
- 救患。字通「恤」の項目を見る。
かん‐ちく〔クワン‐〕【患畜】
- デジタル大辞泉
- 病気にかかり、獣医の治療を受けている動物。特に、家畜伝染病予防法において、家畜伝染病(腐蛆病ふそびょうを除く)にかかっている家畜をいう。→疑…
しゅっ‐かん(シュククヮン)【宿患】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 以前からの悩み。積年のうれい。② 以前からの病気。年来のやまい。宿痾(しゅくあ)。
かん‐がい(クヮン‥)【患害】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 これからどうなるかという心配。また、他に迷惑を及ぼす悪事。[初出の実例]「呂后を母にしたほどに患害にもあわぬぞ」(出典:史記抄(147…
かん‐く(クヮン‥)【患苦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 うれえ苦しむこと。苦しみ。[初出の実例]「右依為妻病今間患苦侍、退白状注、以解」(出典:正倉院文書‐宝亀二年(771)三月六日・民豊川…