砧(碪) zhēn [漢字表級]2 [総画数]10
- 中日辞典 第3版
- [素]物をたたくときに下に敷く器具.▶きぬた・金床・まな板など.“砧子zhēnzi”とも.
砧 きぬた
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 東京都世田谷区南西部にある地区。地名の由来は,布をたたいて柔らかくし,同時につやを出すのに使われた砧を打った土地であることによる。かつて畑…
きぬた【砧】[曲名]
- デジタル大辞泉
- 謡曲。四番目物。世阿弥作。長年帰らぬ夫を砧を打ちつつ待っていた妻が焦がれ死にし、死後も妄執に苦しむ。箏曲そうきょくおよび地歌の曲名の一類。…
砧 きぬた
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 能の曲名。四番目物。世阿弥作。訴訟のために都へ上って3年になる九州芦屋の某 (ワキ) は,故郷の妻を案じて下女夕霧 (ツレ) を下す。芦屋にひとり待…
きぬた【砧・碪】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「きぬいた(衣板)」の変化した語 )① 槌(つち)で布を打って柔らかくし、つやを出すために用いる木、または石の台。また、それを…
kínuta, きぬた, 砧
- 現代日葡辞典
- O bloco de pedra ou madeira sobre o qual se bate o pano para amolecer.
砧【きぬた】
- 百科事典マイペディア
- 衣板(きぬいた)の略といい,木づちで布を打つときに用いる木や石の台。また打つこともいう。布をやわらかくし,目をつめ,つやを出すためのもので,…
きぬた【×砧/×碪】
- デジタル大辞泉
- 《「きぬいた(衣板)」の音変化》1 木槌きづちで打って布を柔らかくしたり、つやを出したりするのに用いる木や石の台。また、それを打つこと。《季…
きぬた【×砧】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- a 「(wooden) block [stone] for beating cloth砧の音the sound of beating cloth
砧 (きぬた)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 織った布または洗濯した布や着物をたたいてやわらかくし,同時に目をつめて,艶を出すのに用いる道具。〈きぬた〉は〈きぬいた〉の略であるという。…
砧 きぬた
- 日中辞典 第3版
- 砧zhēn,捣衣板dǎoyībǎn,捣衣石dǎoyīshí.~砧を打つ|捣衣;捶chuí…
砧 きぬた
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 木製の体鳴楽器。歌舞伎囃子などで秋の田園情緒を表わすために使われる。砧を打つ単調なリズムを模して,箏や三味線でスクイ爪 (撥) を用い,1つの音…
砧 きぬた
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 晒 (さらし) 布を打ちたたいて柔らかくする道具。衣板 (きぬいた) の意で,『倭名類聚抄』では岐沼伊太と読む。布を臼に入れ相対した2名の婦人が米を…
砧 (きぬた)
- 改訂新版 世界大百科事典
- (1)能の曲名。四番目物。世阿弥作。シテは芦屋なにがしの妻。九州の芦屋なにがし(ワキ)は訴訟のために上京して久しく,国元の妻は帰国を待ちわび…
砧草 (キヌタソウ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Galium kinuta植物。アカネ科の多年草
星砧 (ホシキヌタ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 動物。タカラガイ科の貝
きぬた‐そう(‥サウ)【砧草】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アカネ科の多年草。本州、四国などの山地に生える。茎は四角柱形で、ほとんど分枝せず、高さ三〇~六〇センチメートルになる。葉は長さ三…
砧(能) きぬた
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 能の曲目。四番目物。五流現行曲。ただし金春(こんぱる)流は昭和の復曲。「かやうの能の味はひは、末の世に知る人あるまじ」「無上無味」と『申楽談…
砧 人名用漢字 10画
- 普及版 字通
- [字音] チン[字訓] きぬた[説文解字] [字形] 形声声符は占(てん)。占に站(たん)・沾(てん)の声がある。〔説文新附〕九下に「石拊なり」とあり、きぬ…
きぬた‐せいじ【×砧青磁】
- デジタル大辞泉
- 中国、南宋時代に竜泉窯りゅうせんようで焼かれた青磁。日本における呼称で、青磁の最上品とされた。
きぬた‐だいこん【砧大根】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( その形が砧に布を巻いたのに似ているところから、戯作家初代立川焉馬の命名したもの ) 五~六センチメートルの厚さに切った大根を、か…
きぬた‐ぼね【砧骨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =きぬたこつ(砧骨)
きぬた‐びょうし〔‐ビヤウシ〕【×砧拍子】
- デジタル大辞泉
- 歌舞伎下座音楽の一。2本の木の棒を打ち合わせて砧の音の感じを出すもの。田舎家の場面や立ち回りなどに用いる。
きぬた‐こうえん〔‐コウヱン〕【砧公園】
- デジタル大辞泉
- 東京都世田谷区にある都立公園。昭和32年(1957)の開園。面積は約39万平方メートル。園内には広大な芝生広場のほか、野球場・世田谷美術館などがあ…
砧青磁 きぬたせいじ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 中国、浙江(せっこう/チョーチヤン)省の竜泉窯で焼造された青磁の一種。浙江省の南部山岳地帯に位置する竜泉窯は北宋(ほくそう)時代に浙江省北部の…
砧骨【ちんこつ】
- 百科事典マイペディア
- →耳小骨(じしょうこつ)
【砧斧】ちんぷ
- 普及版 字通
- 処刑の台と斧。字通「砧」の項目を見る。
【槁砧】こうちん
- 普及版 字通
- 断首刑。字通「槁」の項目を見る。
砧铁 zhēntiě
- 中日辞典 第3版
- [名]鉄敷(かなしき).鉄床(かなとこ).▶鉄を打つときの鋼鉄の台.
【霜砧】そうてん
- 普及版 字通
- 冬のきぬたの音。字通「霜」の項目を見る。
【暮砧】ぼちん
- 普及版 字通
- 暮夜の砧(きぬた)の音。唐・杜甫〔秋興八首、一〕詩 叢、兩(ふた)たび開く、他日の 舟、一たび(つな)ぐ、故園の心 衣、處處に刀尺(たうせき)を催…
【砧基】ちんき
- 普及版 字通
- 地積の帳簿。字通「砧」の項目を見る。
【砧響】ちんきよう
- 普及版 字通
- きぬたの音。字通「砧」の項目を見る。
【砧面】ちんめん
- 普及版 字通
- きぬた。字通「砧」の項目を見る。
砧骨【きぬたこつ】
- 百科事典マイペディア
- →耳小骨
きぬた‐そう〔‐サウ〕【×砧草】
- デジタル大辞泉
- アカネ科の多年草。山地に生え、高さ30~60センチ。茎は四角柱で、葉が4枚ずつ輪生。葉は卵形で先がとがる。夏、白い小花が集まって咲く。
かみ‐きぬた【紙×砧】
- デジタル大辞泉
- 《「かみぎぬた」とも》1 紙を作るために、原料のコウゾの皮を台にのせて木づちでたたくこと。また、その台。《季 秋》2 歌舞伎下座音楽の一。太鼓…
きょうきぬた【《京砧》】
- 改訂新版 世界大百科事典
砧(織物) きぬた
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- きぬいた(衣板)の略で、織物を織り上げたのち織機から下ろしたままでは、堅くてなじまないので、織り目をつぶして柔らかくし、つやを出すために使…
さよ‐きぬた【小夜砧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 夜打つきぬた。《 季語・秋 》 〔俳諧・手挑灯(1745)〕
砧骨 きぬたこつ
- 日中辞典 第3版
- 〈生理〉砧骨zhēngǔ.
【砧杵】ちんしよ
- 普及版 字通
- きぬたうつ。唐・応物〔楼に登る、王に寄す〕詩 數家の砧杵、秋山の下(もと) 一郡の榛(けいしん)、雨の中字通「砧」の項目を見る。
【秋砧】しゆうちん
- 普及版 字通
- 秋の砧。字通「秋」の項目を見る。
砧(能)【きぬた】
- 百科事典マイペディア
- (1)能の曲目。四番目物。執心物。五流現行。中年の女の閨怨(けいえん)と,死後の執心,成仏を主題とする。在京の夫に思いを通わせようと,秋の夜…
きぬたしあげ【砧仕上げ】
- 改訂新版 世界大百科事典
きぬたもの【砧物】
- 改訂新版 世界大百科事典
きぬた‐うち【砧打】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 砧を打つこと。また、その人。[初出の実例]「明日は殿御のきぬたうち」(出典:歌謡・松の葉(1703)一)
きぬた‐びょうし(‥ビャウシ)【砧拍子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歌舞伎囃子(はやし)の一つ。二本の棒を打ち合わせて、砧の音の感じを出すもの。これに三味線を入れ、田舎家の場面などに用いたり、また、…
ちん‐こつ【砧骨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 哺乳類だけにみられる耳小骨で、中耳の中に槌(つち)骨・鐙(あぶみ)骨とならんで可動連結されている三骨の一つ。きぬた骨。〔医語類聚(18…
砧石 zhēnshí
- 中日辞典 第3版
- [名]砧(きぬた)石.▶衣類をたたいて洗うときの石の台.