アウィトゥス(英語表記)Eparchius Avitus

改訂新版 世界大百科事典 「アウィトゥス」の意味・わかりやすい解説

アウィトゥス
Eparchius Avitus
生没年:395か400-456

ローマ帝国西帝,在位455-456年。オーベルニュのセナトール貴族西ゴート宮廷に仕え,439年ローマ帝国のガリア最高官職につく。451年フン族侵入に対抗するため西ゴート軍の支援を得る。455年西ゴート王の勧めとガリアの貴族および軍隊支持により帝位に登る。翌年バンダル族のローマ略奪に対する復讐戦を敢行し,地中海制海権獲得に努めたが,東ローマの支援が得られず失敗し,将軍リキメルに謀殺される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android