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オーベルニュ オーベルニュAuvergne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オーベルニュ
Auvergne

フランス中部,マシフサントラル (中央山地) 中部の地方であり,地方行政単位の地域 (レジオン) 。アリエ,カンタル,オートロアール,ピュイドドームの4県から成る。ガロ・ローマ時代は第1アクィタニアの一部。8世紀にはアキテーヌ王国の一部。 12世紀にドーフィネドーベルニュ,テールドーベルニュなどに分裂し,変遷ののち一部を除いて 1666年にフランス王領となった。西部は結晶岩質の台地でリモージュ地方との漸移帯を形成。台地上は牧畜を主とする。この東側にはピュイと呼ぶ円錐火山が南北に並ぶ火山脈があり,ピュイドサンシーは標高 1886mに達し,同地方の最高点。気候のきびしい地域であるが夏季には高地放牧が行われる。温泉湯治場が多い。この山脈東側はアリエ川中流域の地溝帯リマーニュ地方で,中心都市クレルモンフェランの工業地帯や穀類,テンサイ,ブドウ栽培などの農業生産地域もあり,オーベルニュ地方では最も豊かである。同地溝の東側は結晶岩質山塊の森林地区で,アリエ川の右岸支流ドール川の谷によりフォレ山地 (最高 1640m) とリブラドア山地 (最高 1210m) に分れている。オーベルニュ南部はカンタルの浸食の進んだ火山地帯。観光産業への依存度が高く,過疎現象も各地に生じている。面積2万 6013km2。人口 132万 1214 (1990) 。

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デジタル大辞泉の解説

オーベルニュ(Auvergne)

フランス中南部、中央高地の地方。風光明媚(めいび)な牧草地帯が広がり、山岳部ではミネラルフォーターなどを産する。地方政府所在地はクレルモンフェラン

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百科事典マイペディアの解説

オーベルニュ

フランス中南部,マシフ・サントラル中の主要部を占める地方。現在はアリエ,カンタル,オート・ロアール,ピュイ・ド・ドームの各県をさす。山岳部で放牧,酪農が行われ,肥沃(ひよく)な平野部で小麦,豆類が栽培される。
→関連項目ビシー

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世界大百科事典 第2版の解説

オーベルニュ【Auvergne】

フランスの地方名。マシフ・サントラル(中央山地)の,そのまた中央に位置するのがオーベルニュ地方で,中心都市クレルモン・フェランの南西にあるモン・ドール山が,フランスの水脈を南北に分かつ分水嶺である。この地方はブルターニュやバスク地方と並んで,古くからの伝統がよく保たれていることで知られる。オーベルニュの名称は,紀元前この地方に定着していたケルト人の一部族アルウェルニ族Arverniの名に由来するもので,非常に古い地名である。

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大辞林 第三版の解説

オーベルニュ【Auvergne】

フランス中南部の高地地方。保養・観光地。中心都市クレルモンフェラン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オーベルニュ
おーべるにゅ
Auvergne

フランス中南部の旧州名。現在も行政地域名として用いられ、アリエ県、オート・ロアール県、カンタル県、ピュイ・ド・ドーム県に分かれている。面積2万6013平方キロメートル、人口130万8878(1999)。この風光明媚(めいび)な土地の大部分はマッシフ・サントラル(中央群山)からなり、ドーム山地、ドール山地、カンタル山地をはじめとする休火山の山頂が点在する。オーベルニュ西部は大西洋の影響を受け、湿潤で風が強く、夏は涼しいが冬は厳しい地方で、荒野、草原地帯となっている。一方、東部は内陸式気候で、気温の年較差は著しいが降水量は比較的少なく、耕地が卓越する。全体としてみると、オーベルニュの居住環境はあまりよくなく、人口密度は1平方キロメートル当り約50人で、フランスの平均値の半分である。農村からの人口流出も著しく、クレルモン・フェラン、ビシーなどの都市に人口が集中している。山地での牧畜、肥沃(ひよく)な土地での耕作を主体とする農業人口が、生産人口の4分の1を占める。工業人口は全体の3分の1を占め、加工業が中心である。
 ケルト人が住んでいたが、彼らはカエサルを破り、ガリアをローマの支配から解放した。4、5世紀に、オーベルニュはゲルマン系民族に次々に占拠され、6世紀にフランク王国の支配下に入った。中世初頭、メロビング王朝とカロリング王朝の一部をなしたが、後者が分裂した9世紀に別の国となった。12世紀にはイギリス国王の支配下に入ったが、13世紀初めフランス王領になった。[大嶽幸彦]

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