アナセンネクセー(英語表記)Martin Andersen Nexφ

改訂新版 世界大百科事典 「アナセンネクセー」の意味・わかりやすい解説

アナセン・ネクセー
Martin Andersen Nexφ
生没年:1869-1954

デンマーク作家。アネルセン・ネクセ,アンデルセン・ネクセとも呼ばれる。首都コペンハーゲンのスラム街に生まれ,牧童靴職人,教師を経て政治的闘争をテーマに文筆活動に入る。自己の少年時代を回想した《クモの巣》(1908)では社会のどん底に住む善良な兄弟が自立していくようすを温かく観察する。代表作《勝利者ペレ》(1906-10),《人類の子ディッテ》(1917-21)に,社会主義運動の成功者ペレと永遠の母の象徴としての女性を叙事詩的スケールで描き出す。社会主義国に読者を多くもつ。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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