スケール

百科事典マイペディア「スケール」の解説

スケール

(1)金属を,空気中または他の酸化雰囲気中で加熱したとき表面に生じる酸化物の被膜の圧延時などにできるものは製品の傷の原因となるので,高圧水を吹き付けるなどして除去する。(2)缶石(かんせき),缶滓(かんし),湯垢(ゆあか)。ボイラー内の水が濃縮されるにつれて溶解鉱物質(カルシウム塩,マグネシウム塩など)が析出し,ボイラーの内壁に付着したもの。伝熱を著しく阻害し,ボイラーの過熱をもたらす。(3)物さし,尺度。(4)地図や図面縮尺。(5)規模。(6)天秤(てんびん)の。(7)音階

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精選版 日本国語大辞典「スケール」の解説

スケール

〘名〙 (scale)
① 長さ、重さ、角度などをはかる器具またはその目盛り。
※自由之理(1872)〈中村正直訳〉二「凡そ真理の秤盤(スケール)を転ずるところの部分」
② 音階。〔洋楽手引(1910)〕
③ 物、物事、人物の規模。
※学生時代(1918)〈久米正雄〉選任「強打者であると云ふ事を、スケールの大きいスウィングによって示さうと」
※雛(1955)〈幸田文〉「人物のスケールも小さく」

スケール

〘名〙 (scale) 水の中に溶けているカルシウムなどが、ボイラーやパイプの内壁に固着したもの。罐石(かんせき)。湯垢(ゆあか)

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デジタル大辞泉「スケール」の解説

スケール(scale)

寸法・度などの目盛りのついている測定器具。物差し。また、その目盛り。
大きさの程度。規模。
音階。
天秤てんびんの皿。「キッチンスケール
水の中に溶けているカルシウムなどがボイラーの内側に固着したもの。
[類語]規模

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岩石学辞典「スケール」の解説

スケール

細かい葉理(lamina)のことで,中には雲母,緑泥石,カオリンなどの鉱物が見られる[Hatch : 1888].

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世界大百科事典 第2版「スケール」の解説

スケール【scale】

高温の大気中で金属物体の表面に生成する厚い金属酸化物の層をいう。普通の金属は,金属光沢をもっていても数百nm程度の薄い酸化皮膜を有しているが,スケールは薄くてμm,厚いものではmmのオーダーの厚さである。 金属を熱間加工したり,焼きなまし,焼入れの際に高温に熱すると空気中の酸素が物体表面で金属原子と結合して酸化物をつくるが,この生成速度は温度の上昇に対して指数関数的に増大する。また分厚いスケールは金属の下地からはがれやすく,金属を熱するや熱間加工機械の中に落下する。

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世界大百科事典内のスケールの言及

【建築】より

…このことは,列柱廊(コロネード)やアーケードや格子のような,壁でないものに囲まれた空間が独特の性格をもつことからもわかる。構成(コンポジションcomposition)とは,建築の各部分の三次元的な組合せの調和であるが,その効果は比例(プロポーションproportion)とスケールscale(人間との対比から決まる大きさ)に依存している。比例は,全体と部分,部分と部分との大きさの割合であり,ギリシア建築に起源をもつ古典様式では,比較的単純な数学的比例体系が全部分を包括していることが尊重されたが,より直観的な比例体系をもつ様式も少なくない。…

【地図】より

… 第2に,地図は,地球の表面を縮小して表現するという性格をもっている。縮小の度合を縮尺(スケールscale)と呼び,一般に5000分の1,5万分の1,100万分の1などの分数で示される。縮尺の大きい地図というのは,5000分の1などのように分母の数字の小さい地図であり,縮尺の小さい地図とは,100万分の1などのように分母の数字の大きい地図である。…

【直尺】より

…一般にはスケールscaleと呼ばれ,粗加工部品の寸法をパス,トースカンなどを用いて測定するものである。1mm目盛,または0.5mm目盛である。…

【腐食】より

…次に温度の影響であるが,空気中で高温に加熱すると表面の酸化物超薄膜は成長性の皮膜に変わる。高温酸化による厚い酸化物皮膜(通常スケールと呼ぶ)の成長が著しくなるという理由で材料が使えなくなる温度をスケーリング温度というが,通常の場合,高温での機械的強度の限界温度よりはスケーリング温度のほうが高いので,実用材料では高温酸化によるスケール生成はあまり問題とはならない。このスケールを破壊する条件が加わったり,溶解する物質が存在するときに起こる異常酸化が高温腐食high temperature corrosionでの問題となる。…

※「スケール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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