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どん底 どんぞこNa dne

11件 の用語解説(どん底の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

どん底
どんぞこ
Na dne

ロシアの作家 M.ゴーリキーの戯曲。4幕。 1902年作。帝制末期のモスクワ木賃宿に住むどん底の人々の生活を描く。 02年モスクワ芸術座が初演。しかし,これは検閲で削除されたテキストによるもので,完全上演は革命後の 28年。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

どん底

ロシアのひどく貧しい一角に住み着く人々が、絶望的な現状を抜け出そうと夢や希望を抱えて暮らす。1902年にゴーリキーが戯曲を書き上げ、同じ年にモスクワ芸術座で初演された。日本初演は8年後。自由劇場小山内薫が訳し、当初は「夜の宿」と題した。戦後は54年の文学座が岸田国士の演出で上演したほか、民芸、東演、俳優座など新劇の各劇団が取り上げた。宇野重吉が演じたペーペル、滝沢修のルカ、仲代達矢のサーチンなど数々の当たり役を生んだ。

(2008-04-23 朝日新聞 朝刊 朝刊文化)

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デジタル大辞泉の解説

どん‐ぞこ【どん底】

いちばん下の底。また、物事の最悪・最低の状態。「貧乏のどん底

どんぞこ【どん底】[戯曲]

《原題、〈ロシアNa dneゴーリキーの戯曲。4幕。1902年初演。木賃宿を舞台に、社会の底辺に生きる人々の姿を描いたもの。

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百科事典マイペディアの解説

どん底【どんぞこ】

ゴーリキーの戯曲。《Na dne》。4幕。1902年初演。人生のどん底にもたとえられる簡易宿泊所を舞台に,泥棒,元男爵,アル中の役者,売春婦らが織りなす人間模様の中に,慰めの幻影をふりまく老巡礼ルカーと浮浪者サーチンの抵抗の哲学を対置し,作者の人生哲学を訴える。
→関連項目宇野重吉村山知義

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デジタル大辞泉プラスの解説

どん底

1957年公開の日本映画。監督・脚本:黒澤明、脚本:小国英雄、美術:村木与四郎。出演:中村鴈治郎山田五十鈴香川京子、上田吉二郎、三船敏郎東野英治郎、三井弘次ほか。ゴーリキーの同名戯曲の舞台を江戸時代の棟割り長屋に置き換えた作品。第12回毎日映画コンクール美術賞受賞。第12回毎日映画コンクール男優主演賞(三船敏郎)、第12回毎日映画コンクール男優助演賞(三井弘次)ほか受賞。

どん底

1936年製作のフランス映画。原題《Les bas-fonds》。ゴーリキーの同名戯曲の映画化。監督:ジャンルノワール、出演:ジャン・ギャバン、ルイ・ジューベ、シュジー・プリムほか。

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世界大百科事典 第2版の解説

どんぞこ【どん底 Na dne】

ロシアの作家ゴーリキー作の4幕の戯曲。1902年10月モスクワ芸術座によって上演され大成功を博し,続いてベルリンをはじめヨーロッパ各地で翻訳上演され,ゴーリキーの名は世界中に知られるようになった。〈かつて人間であった人々〉,元旅役者,元男爵,泥棒,浮浪者など社会の下層の人間たちが住みついている簡易宿泊所が舞台である。ここに姿を現した巡礼ルカーは,生きる希望もない零落した人々に同情し,ひとりひとりに安らぎの言葉を与え,救済の幻影で慰める。

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大辞林 第三版の解説

どんぞこ【どん底】

一番下の底。底の底。
最悪の状態。 「不幸の-に沈む」 「 -からはい上がる」

どんぞこ【どん底】

ゴーリキーの四幕戯曲。1902年初演。帝政ロシア時代に木賃宿をねぐらとして社会のどん底で生活する人々の群像を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

どん底
どんぞこ
На дне Na dne

ロシア・ソ連の作家ゴーリキーの四幕戯曲。1900年に発想、1902年脱稿、同年12月モスクワ芸術座初演。強欲な軍人あがりの男が経営する木賃宿に寝泊まりする零落者たち――自称男爵、泥棒、売春婦、役者くずれ、錠前屋(じょうまえや)夫婦らの希望のない生きざまがまず示され、そこへいわくありげな過去をもつ巡礼ルカーが現れ、ひとりひとりに「慰め」の説教をする。売春婦の嘘(うそ)の恋物語の聞き手になってやり、死にかけている錠前屋の女房アンナを「死は安息だよ」と慰め、アル中の役者くずれには「無料療養所がある」と更生を勧め、泥棒ペーペルには「シベリアだって極楽さ」と慰め、いつの間にか姿を消してしまう。しかし彼の慰めはむなしく、役者は首を吊(つ)り、アンナは死に、売春婦は行方不明、泥棒は木賃宿の主人を殺してシベリア送りとなる。飲んだくれのサーチンだけが慰めを否定し「人間、こいつは、なんて豪勢な響きだ!」と叫ぶ。劇のテーマは「真実がいいか、同情がいいかを提起することだ」(作者のことば)。全体に暗鬱(あんうつ)な劇だが、台詞(せりふ)が生き生きとして迫力がある。日本ではモスクワ芸術座の演出を模した小山内薫(おさないかおる)の演出(1910、1924)で一定の型ができ、新劇の重要レパートリーの一つとなっている。[佐藤清郎]
『神西清訳『どん底』(『グリーン版世界文学全集 37』所収・1962・河出書房新社) ▽中村白葉訳『どん底』(岩波文庫)』

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世界大百科事典内のどん底の言及

【ゴーリキー】より

…チェーホフやコロレンコはこれに抗議して会員を辞任した。この年,戯曲《どん底》を発表,その上演を通して文名を内外に高めた。05年の革命に積極的に参加,逮捕されるが,国の内外の激しい抗議でまもなく釈放された。…

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