アンシエタ(英語表記)José de Anchieta

改訂新版 世界大百科事典 「アンシエタ」の意味・わかりやすい解説

アンシエタ
José de Anchieta
生没年:1534-97

ブラジルで原住民教化に尽くし,〈新世界使徒〉と呼ばれたイエズス会士。スペイン領カナリア諸島のテネリーフェで生まれ,コインブラ大学で学び,1553年ブラジルに到着した。今日のサン・パウロ市の前身集落ピラティニンガにブラジルで3番目の神学校開校トゥピ語を研究し,敵対的なタマイオ族の平定教化にあたった。78年イエズス会ブラジル管区長に任じられた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンシエタの言及

【サン・パウロ】より

… 一帯は昔ピラティニンガと呼ばれ,原住民グアイアナ族の居住地であった。1554年1月,マヌエル・ダ・ノブレガの命でJ.deアンシエタらイエズス会士らが原住民教化の拠点を置いたのが市の発祥である。最初のミサの行われた日にちなみ,初めはサン・パウロ・デ・ピラティニンガと呼ばれた。…

※「アンシエタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android