インクジェット

化学辞典 第2版 「インクジェット」の解説

インクジェット
インクジェット
ink jet

インクを細いノズルに導き高速度のインクビームとして引き出し,これを文字,図形信号に応じて制御し,記録紙に印字させる方式.インク噴出には,
(1)ピエゾ素子によってインク室に圧力をかける方式,
(2)加熱によって気泡を発生させて噴出させる方式,
が広く用いられている.印字はまったく無音.記録紙には特殊なものはいらないが,画像の安定性や画質の向上のために,インク受容層を塗布した紙が用いられることもある.インク受容層には,バインダーに比べてアルミナやコロイドシリカなどの顔料比が高くて多孔質構造になっているものと,インク吸収性の水溶液性樹脂層からなるものとがある.また,インクの特性維持にも工夫を要する.コンピューター出力の記録などに利用されるほか,デジタル写真画像の記録にも用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android