カニア(Stanisław Kania)(読み)かにあ(英語表記)Stanisław Kania

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

カニア(Stanisław Kania)
かにあ
Stanisław Kania
(1927―2020)

ポーランドの政治家。南東部の農村に生まれ、少年期に対独抵抗運動に参加した。1945年に労働者党(共産党)に加入、1952年に党中央委付属社会科学院を卒業し、ワルシャワ県党委農業部長、ついで同委書記、1968年には党中央委員に就任した。ギエレク体制になった1971年4月に公安・軍事担当の党書記に任命され、1975年から党政治局員をも兼任した。1980年9月ギエレクが党第一書記を辞任すると、柔軟な姿勢を買われてその後任になり、自治労組「連帯」との合意作成を目ざしたが失敗、1981年10月にその地位を辞し、ただの中央委員になった。しかし翌1982年には国家評議会のメンバーに選出された。

木戸 蓊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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