ガラパゴスペンギン(読み)がらぱごすぺんぎん(英語表記)Galapagos penguin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガラパゴスペンギン」の意味・わかりやすい解説

ガラパゴスペンギン
がらぱごすぺんぎん
Galapagos penguin
[学] Spheniscus mendiculus

鳥綱ペンギンペンギン科海鳥。ペンギン科のなかでは全長50センチメートルほどの小形の種類で、熱帯ガラパゴス諸島だけに分布する。島の周りで冷たく栄養分の豊かな湧昇流(ゆうしょうりゅう)がおこると、換羽繁殖を開始する。1腹2卵を産むが、繁殖の成否はこの湧昇流に伴う餌(えさ)の豊富さによる。夜間は陸にあがって過ごす。

[長谷川博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のガラパゴスペンギンの言及

【ペンギン】より

…最大種はエンペラペンギンの頭高約1.2m,体重約30kg,最小種はコビトペンギンの頭高約30cm,体重約1.2kg。この科は南半球だけに分布し,主として南極大陸沿岸から南緯40゜前後までの寒帯域に生息しているが,ガラパゴスペンギンは赤道直下のガラパゴス諸島にすんでいる。羽色は,みな背面が灰青色か黒色で,下面は白い(エンペラペンギンは胸がやや黄色)。…

※「ガラパゴスペンギン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android