海鳥(読み)ウミドリ

デジタル大辞泉 「海鳥」の意味・読み・例文・類語

うみ‐どり【海鳥】

主に海上で暮らし、魚を捕食する水鳥アホウドリミズナギドリカツオドリカモメなど。かいちょう。
[類語]野鳥水鳥水禽家禽飼い鳥渡り鳥候鳥夏鳥冬鳥漂鳥留鳥旅鳥迷鳥禁鳥保護鳥益鳥害鳥雄鶏雌鳥小鳥猛禽鳴禽珍鳥始祖鳥

かい‐ちょう〔‐テウ〕【海鳥】

海洋で生活する鳥。ふつう、繁殖のみ陸上で行う。ミズナギドリ・ペンギンウミスズメ・カモメなど。うみどり

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精選版 日本国語大辞典 「海鳥」の意味・読み・例文・類語

うみ‐どり【海鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 海岸や島にすんで魚類などを食べる鳥。かいちょう。
    1. [初出の実例]「八重の潮路の海鳥(ウミドリ)の沖の太夫を生擒(いけど)りぬ」(出典:海潮音(1905)〈上田敏訳〉信天翁)
  3. の中、特に、営巣期以外は海上で生活する鳥。外洋性で陸地に近づくことのないアホウドリ類、ミズナギドリ類、ウミツバメ類、近海性のカツオドリ類、ネッタイチョウ類、ウミスズメ類などと、沿岸性でのカモメ類、ウ類、一部のカモ類などとがある。
  4. 貝「ながにし(長螺)」の異名。〔本朝食鑑(1697)〕

かい‐ちょう‥テウ【海鳥】

  1. 〘 名詞 〙うみどり(海鳥)
    1. [初出の実例]「崇海鳥於簫韶、習潮声而畏雅」(出典:本朝文粋(1060頃)四・為清慎公辞職第二表〈菅原文時〉)
    2. [その他の文献]〔荘子‐至楽〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「海鳥」の意味・わかりやすい解説

海鳥(かいちょう)
かいちょう
seabird

海に依存して生活する鳥類の総称。海鳥(うみどり)ともいわれ、陸鳥に対する語。一時的に海で生活するものを除き、ペンギン目(ペンギン科)、ミズナギドリ目ミズナギドリ科、ウミツバメ科、アホウドリ科、モグリウミツバメ科)、ペリカン目(ペリカン科、ネッタイチョウ科、カツオドリ科、ウ科、ヘビウ科、グンカンドリ科)、チドリ目(トウゾクカモメ科、カモメ科、ハサミアジサシ科、ウミスズメ科、ヒレアシシギ科、サヤハシチドリ科)の4目17科、約280種が含まれる。地球表面の約70%は海に覆われているが、そこにすむ鳥類は現生鳥類全体の約3%にすぎない。飛翔(ひしょう)力を発達させ、外洋域表層の動物を捕食するもの(ミズナギドリ目)や、潜水能力を発達させ沿岸域浅海の魚類をとらえるもの(ウミスズメ科)、飛翔力がなく翼をひれのように使って巧みに遊泳するもの(ペンギン目)、また、ほかの海鳥を追撃して餌(えさ)を横取りするもの(グンカンドリ科、トウゾクカモメ科)などがある。塩分を体外に排出するため鼻部に特殊な腺(せん)がある。繁殖のために島や沿岸に集まり、多種あるいは1種で大きな集団をなす。排出され堆積(たいせき)した糞(ふん)はグアノとよばれ、肥料として利用される。

[長谷川博]


海鳥(うみどり)
うみどり

海鳥

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普及版 字通 「海鳥」の読み・字形・画数・意味

【海鳥】かいちよう

海の鳥。

字通「海」の項目を見る

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