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湧昇流 ゆうしょうりゅうupwelling

翻訳|upwelling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

湧昇流
ゆうしょうりゅう
upwelling

海水の上昇運動のこと。海水の湧昇によって深層の栄養塩類が表層付近に運ばれ,海が肥沃化される。海山や礁などの海底に凸部のあるところやカリフォルニアやペルーなどの沿岸が好漁場となっているのはこの湧昇流のためである。 (→沿岸湧昇 )  

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百科事典マイペディアの解説

湧昇流【ゆうしょうりゅう】

海水の鉛直上方への運動。表層での海水の発散を下層の海水で補おうとするため生ずる。北半球では風下に向かって左(南半球では右)に陸があると吹送流により表層水が沖に向かって運ばれ湧昇流が生ずる。低気圧も表層水の発散を起こすので湧昇流の原因となる。前者の例としては春〜夏のカリフォルニア沖,南アフリカ西岸沖,ペルー沖などが有名。栄養塩類を光合成の可能な層まで運びプランクトンの生産を盛んにするので,その海域は好漁場となる。
→関連項目海流

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世界大百科事典内の湧昇流の言及

【海】より

…基礎生産は,海水中の無機栄養塩を利用して行われるが,特にリン酸塩と硝酸塩の量によって生産量が左右される場合が多い。栄養塩の豊富な沿岸海域では,黒潮などの貧栄養海域と比べて,数倍も生産量が高く,海底の栄養塩が有光層に常に持ち上げられている湧昇流海域では,さらに高い生産量がある。海藻や海草による生産量は,1ha当り25~85tにもなり,浅い沿岸域や小湾では,基礎生産の3分の2以上がこれら海藻(海草)による場合も知られているが,一般の海域では,基礎生産の大部分は,植物プランクトンの光合成に負っている。…

【湧昇】より

…海の深い所から表層に上昇してくる流れ。湧昇流とも上昇流ともいう。 海水の運動は海流としてよく知られるように,水平方向に卓越していて,鉛直方向の流れはきわめて微弱(たかだか1日に1m程度)であり,またその海域も限られている。…

※「湧昇流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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