シルバーピジョン(スクーター)

日本の自動車技術240選 の解説

シルバーピジョン(スクーター)

平和のシンボルにちなみ「シルバーピジョン」と命名された三菱のスク-タは、30数年間米国に滞在し、長年GMに勤務していた丸山康次郎氏の持ち帰った米国サルスベリ-社製モーターグライドをモデルにして開発され、変速機はVベルト式自動無段変速機を採用した。 富士産業(現富士重工)のラビット業界を2分し、交通手段の不足していた時代庶民の足として活躍した。 なお、1948年5月にそのラビットと共に当時の皇太子殿下(今上天皇)にC-11型が献上された。保管場所三菱自動車工業(株)乗用車技術センター   (〒444-8501 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地)
製作(製造)年1946
製作者(社)三菱重工業株式会社
資料の種類量産車
現状展示(静態)・公開
車名シルバービジョンC-10型
型式米国サルスベリー社製モータグライド
会社名三菱重工業(株)
車種・用途2輪車
実車所在/模型三菱自工岡崎
製作開始年1946
協力者丸山 康次郎
乗員1
車両重量70kg
全長1,550mm
全幅560mm
全高1,010mm
タイヤサイズ(後)3.50-7
軸距935mm
種類空冷
気筒配列単気筒
弁機構SV
気化器横流式
内径x行程57×44mm
排気量112cc
最高出力/回転数1.5HP/3500rpm
特徴Vベルト式自動無段変速機押しかけ式(ランニングスタート)型式NE10型
変速機自動無段変速機
参考文献三菱自動車工業(株)社史
その他事項足ブレーキ:バンド式;比出力:13.4HP/L;最高速度:50km/h;

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報