シンボル

デジタル大辞泉 「シンボル」の意味・読み・例文・類語

シンボル(symbol)

象徴表象。「平和のシンボル
ある意味をもつ記号数字言葉身ぶりなどもいう。
[類語]象徴表徴表象

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精選版 日本国語大辞典 「シンボル」の意味・読み・例文・類語

シンボル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] symbol )
  2. しょうちょう(象徴)
    1. [初出の実例]「太古自然教の神は無形の自然なりしを、漸くにして獣形の標(シンボオル)を借りてこれを現はすこととなりぬ」(出典:外山正一氏の画論を駁す(1890)〈森鴎外〉五)
  3. ある物の部分をなしたり、それと非常に密接な関係にあったりするために、直観的にそれを思い浮かべさせるもの。ことば、数字、身振りなどもいう。
    1. [初出の実例]「花は色のシムボールだからな」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の花見)
    2. 「交換手のシンボルである海老茶(えびちゃ)の袴」(出典:砂漠の花(1955‐57)〈平林たい子〉一)
  4. 具体物、概念などを代表する記号。
    1. [初出の実例]「其唇の両端にあたる筋肉が声に出ない言葉の符号(シンボル)の如く微かに顫動するのを見た」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石塵労)

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改訂新版 世界大百科事典 「シンボル」の意味・わかりやすい解説

シンボル
symbol

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「シンボル」の解説

シンボル

アセンブリ言語などで、アドレス変数などに付ける名前のこと。シンボリックデバッガーは、シンボル名を利用してソフトウェアデバッグを行う。

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ブランド用語集 「シンボル」の解説

シンボル

シンボルとはロゴなどブランドを視覚的に表現したブランド要素のことをいう。

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世界大百科事典(旧版)内のシンボルの言及

【記号】より

…語(言語記号)は条件反射の刺激という信号に取って代わる〈信号の信号〉であり,この〈信号の信号〉は事物・事象が不在でも,それらについての観念を指示し惹起することができる。 実現された記号はその形式的特徴からアイコンicon(類像記号――ある対象の画像など),インデクスindex(指標記号――矢印がなんらかの対象を指示する場合),シンボルsymbol(象徴記号――約束的な記号で,その代表は自然言語)の3種に分類されることがある(C.S.パース)。また,モリスによれば,こうした記号を検討する記号論は,意味論semantics(記号と,それが指示する対象の関係。…

【呪医】より

…冷たい穴では,生命を強化するために,川で冷やした薬を用いる。生命の力が死の力を上まわるよう,熱い穴で6回,冷たい穴で12回治療した後,熱い穴で死と妖術のシンボルである赤いオンドリの首をはねてそこに血を注ぎ,患者が冷たい穴から地上へ出るところで治療の過程は終わる。 こうした治療法は錯乱した因果認識にもとづく虚偽の技術とみなされがちだが,シンボル(象徴)の作用に着目するならば別の解釈が生まれてくる。…

【象徴】より

…象徴はきわめて多義的な概念であるが,ごく一般的には,たとえば鳩は平和の象徴であるとか,王冠は王位の象徴であるとかいうように,目や耳などで直接知覚できない何か(意味や価値など)を,何らかの類似によって具象化したもの(物や動物や,あるいはある形象など)をいう。〈象徴〉を意味する西欧語(英語のシンボルsymbolなど)の語源は,ギリシア語の動詞symballein(〈いっしょにする〉の意)からきた名詞シュンボロンsymbolonで,何かのものを二つに割っておき,それぞれの所有者がそれをつきあわせて,相互に身元を確認しあうもの=割符を意味した。さらに広く,何かを共有していることで,同じ共同体の構成員であることを示す場合にも用いられた。…

【もてなし】より

…ホメロスの《イーリアス》の中に,敵対する2人の戦士が,互いの先祖がもてなしによって結ばれた関係にあることを知ると,ただちに戦いをやめるという有名なエピソードがあるが(詳しくは後述),それなどはホメロスの時代のギリシアにおいて,もてなしの紐帯(ちゆうたい)が〈相続〉されるものであったことを物語るものであろう。シンボルsymbolという今日では象徴一般を意味する語は,そのもとをたどれば古代ギリシア語のシュンボロンsymbolonであり,これはもてなしによって結ばれた紐帯の〈しるし〉として主人が客人に与えた指輪や硬貨の半片を指したといわれるが,そのような〈シンボル〉も家系をたどって子孫に伝えられたのである。 また,飲食,宿舎,衣類など,客に分け与えられるもののうち,とくに飲物と食物はもてなしにとって本質的な意義をもっている。…

【もの(物)】より

…カントの思想を継承したショーペンハウアーは,物自体を明確に意志・意欲・生命力としてとらえている。(7)興味あるものとして,〈物〉を高次に構成された〈構造〉ないし〈シンボル〉としてとらえる考え方がある。たとえば人間以外の動物の場合には,神経系の発達が最高度の段階に達しているチンパンジーにあってさえも,行動の対象はそのつどの生物学的環境のなかでの刺激の一定の布置,つまりその時々の現れにとどまる。…

※「シンボル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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