プテリス(英語表記)Pteris; brake; dish fern; table fern

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プテリス」の意味・わかりやすい解説

プテリス
Pteris; brake; dish fern; table fern

ワラビ科プテリス (イノモトソウ) 属の総称で,約 300種が世界の暖帯から熱帯にかけて分布する。日本原産種としてはマツザカシダ P.nipponicaハチジョウシダ P.faurieiなど約 25種が知られる。観葉植物としては,オオバノイノモトソウイノモトソウ,ホコシダ P.ensiformisなどの園芸品種群がある。葉は1~2回羽状複葉で,通常は常緑。葉は栄養葉と胞子葉の2型から成り,胞子葉は栄養葉より細長く立上がる。葉の分岐の仕方にはさまざまな形式があり,銀白色の斑 (ふ) 入りや,葉片が多裂するもの,獅子葉 (羽片の先がとさか状になる) の品種などが,観賞用に鉢植えで流通する。直射日光に弱いので,明るい半日陰で管理する。水はけのよい腐植質を多く含む用土を用い,土の表面が乾いてきたら水やりをする。空中湿度が低いときは,葉水を与えるとよい。5℃以上で越冬する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プテリス」の意味・わかりやすい解説

プテリス
ぷてりす
[学] Pteris

イノモトソウ科イノモトソウ属(プテリス)の総称。常緑性シダ。マツザカシダが観葉植物としてよく栽培される。

[編集部]

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