中心音(読み)ちゅうしんおん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中心音」の意味・わかりやすい解説

中心音
ちゅうしんおん

音楽理論用語本来は,音楽的な運動中心となる音の意味であるが,ヨーロッパの調性音楽以外の音楽の音階構造を分析するときに,調性音楽のための「主音」という用語を避けて「中心音」という語を用いることがある。同様のものに「核音」「中核音」「基礎音」などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中心音の言及

【無調音楽】より

…広義には中心音をもたない音楽のことで,シェーンベルク,ウェーベルン,ベルクらの1908‐10年ころの作品から十二音技法による諸作品,同時期以降のスクリャービンのいくつかの作品,またその後今日に至るまでの,特定の中心音をもたない音楽全般を指す。その意味では,シェーンベルクの十二音技法は無調音楽の理論的組織化といえる。…

※「中心音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android