交感神経幹(読み)こうかんしんけいかん

百科事典マイペディア 「交感神経幹」の意味・わかりやすい解説

交感神経幹【こうかんしんけいかん】

脊柱両側に沿って縦走する交感神経で,多数体節に応じたふくらみを神経枝が連ねて数珠状を呈する。このふくらみは,幹神経節といい,脊髄から出た交感神経繊維は交通枝を通じて交感神経幹に入り,この中を上行または下行して,幹神経節内で終わるか,またはこれを通過してさらに末梢の神経節に至る。→自律神経系

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の交感神経幹の言及

【自律神経系】より

…自律神経の遠心性要素は,節前ニューロンと節後ニューロンとの2者で構成される。
【交感神経系】

[遠心性要素]
 交感神経系の節前ニューロンをなすものは,その細胞体が第1胸髄から第3腰髄までの髄節の高さにおける脊髄内に存在し,神経突起が脊髄神経の前根から白交通枝を経て交感神経幹に入り,幹神経節または椎前神経節内の交感神経系節後ニューロンの樹状突起または細胞体とシナプスを形成するような神経細胞である。幹神経節は,頸部から尾骨部にまで至る範囲の高さで脊髄の両側にとびとびに存在し,1側当り頸部で3個,胸部で10~12個,腰部で4~5個,仙骨部で3~5個を数えるが,これらを縦に1本につなぐものが交感神経幹にほかならない。…

※「交感神経幹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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