仙院(読み)センイン

デジタル大辞泉 「仙院」の意味・読み・例文・類語

せん‐いん〔‐ヰン〕【仙院】

上皇法皇御所。また、そこに住む上皇・法皇。仙洞
女院のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仙院」の意味・読み・例文・類語

せん‐いん ‥ヰン【仙院】

〘名〙
① 上皇・法皇の御所。また、そこに住む上皇・法皇。仙洞。
※後二条師通記‐寛治四年(1090)一二月一四日「予起座了参御宿所、即予退罷出参仙院
② 女院(にょういん)をいう。「国母仙院
※栄花(1028‐92頃)殿上花見「母儀仙院、巡礼住吉霊社

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世界大百科事典(旧版)内の仙院の言及

【上皇】より

…太上天皇の異称には,上記の略称のほか,〈おりゐのみかど〉〈もとのうへ〉〈むなしきふね〉などの和風のものもあり,みな譲位の意による称で,〈むなしきふね〉は中国に出典のある〈虚舟〉の和訓である。しかしもっとも広く行われた異称は,上皇の御所を指す呼称から転じた院,仙院,仙洞などで,上皇が複数現存した場合は,一院または本院,中院,新院とよんで区別した。仙院,仙洞は上皇の御所を神仙の居所に見たてたもので,碧洞,洞中,藐姑射山(はこやさん)など,同類の用語もある。…

※「仙院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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