精選版 日本国語大辞典 「上皇」の意味・読み・例文・類語
じょう‐こう ジャウクヮウ【上皇】
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譲位した天皇の尊称。正式には太上(だいじょう)天皇と称する。中国の太上皇(たいじょうこう)、太上皇帝の称に始まり、太上は最上または至上の意。日本では697年(文武天皇1)譲位した持統(じとう)天皇が初めて太上天皇と称し、大宝令(たいほうりょう)・養老令(ようろうりょう)両令にもこの称を載せている。平安時代以降、新帝の詔(みことのり)によってこの称を贈る例となり、これを尊号の儀といったが、また上皇と略称した場合も多い。上皇は天皇に准ずる礼遇を受け、ことに平安後期には政治の実権を握って、その権勢は天皇をもしのいだ。上皇の執政を院政というのは、その御所の称から転じて上皇を院と称したためであるが、さらに譲位の先後により、一院、本院、中院(なかのいん)、新院の称も生まれ、ほかに、御所を神仙の居所になぞらえた仙院、仙洞(せんとう)などの語も上皇の別称となった。また出家後の称には、太上法皇、法皇、法帝、禅定仙院などがある。なお特例として、天皇の父で、即位しなかった親王に太上天皇の尊号を贈った例が二、三ある。
[橋本義彦]
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太上天皇の略称。奈良時代に用例はなく,嵯峨太上天皇が太上皇と称されたのをへて,平安中期から諸史料にみえはじめる。出家すると法皇という。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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…太上天皇(上皇)の別称。元来一区画をなす建物をいい,とくに朝堂院,穀倉院,勧学院などのように,宮殿,官舎,倉庫,学校,寺院などの名称につけられたが,平安時代中ごろから単に〈院〉といえば上皇の御所をさす用語となり,転じて上皇の別称ともなった。…
…中国における皇帝の父の尊称。上皇。太上とは最上の意。…
…これは第1の特徴に密接に関係するが,天命を受けた天子が天帝をまつる中国の郊祀とは基本理念を異にするとともに,天皇の地位と不可分であった。孝謙上皇が淳仁天皇から政権を奪ったときの詔に,祭祀と小事のみ天皇の親裁にゆだねると宣したのは,端的にこれを裏づけている。江戸時代に来航した欧米人の目に,天皇が将軍=世俗的皇帝に対して,〈宗教的皇帝〉〈生得の教皇〉と映じたゆえんである。…
※「上皇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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