大極上上吉(読み)だいごくじょうじょうきち

精選版 日本国語大辞典 「大極上上吉」の意味・読み・例文・類語

だい‐ごくじょうじょうきち ‥ゴクジャウジャウキチ【大極上上吉】

〘名〙
江戸時代役者評判記や、それになぞらえた他の評判記で、最高の位付けの名称一つ
洒落本・客者評判記(1780)色里買廓惣客者目録「立役之部 〈略〉大極上上吉 大通」
談義本・成仙玉一口玄談(1785)四「元より役者は大下手なりと、人皆罵り笑ひて、一生大極上上吉(ダイゴクジャウジャウキチ)にはなられまい」
② この上なくよいこと。最高にめでたいこと。
※洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)居候遺精「だんご二串かへば嚢中おのづから銭なし、はな紙はなし地にして、大極上々吉の此うへなしの無類飛切といへども、六拾まひで拾三文なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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