富士ゼロックス[株](読み)ふじゼロックス

百科事典マイペディア 「富士ゼロックス[株]」の意味・わかりやすい解説

富士ゼロックス[株]【ふじゼロックス】

1962年に富士写真フイルム社と米国のランク・ゼロックス社が折半出資で設立した複写機の大手。業務内容は,デジタル機器,カラー複写機が中心。デジタル技術に強く,複写機のデジタル化が進んでいる。最近はカラープリンターにも注力。またリサイクル問題にも全社で取り組み,2000年に〈廃棄ゼロ〉システムを全国規模で構築し,再資源化率99.97%を達成。販売先は,大企業・官公庁が多い。本社東京,工場海老名,岩槻ほか。神奈川県中井町に総合研究所がある。2001年出資比率が富士写真フイルム(現富士フイルム)75%,米ゼロックス25%となり,富士フイルムの連結子会社になった。2011年資本金200億円,2010年3月期売上高9831億円。売上構成(%)は,オフィスプロダクト事業51,オフィスプリンター事業17,プロダクションサービス事業13,グローバルサービス事業9,その他10。

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世界大百科事典(旧版)内の富士ゼロックス[株]の言及

【ゼロックス[会社]】より

…売上構成は全体の62%を複写機が占め,ディジタル製品22%,その他の製品10%,用紙5%が続く(1994)。日本では富士写真フイルムとランク・ゼロックス社の合弁で富士ゼロックスが1961年に設立されている。売上高168億ドル(1994年12月期)。…

【富士写真フイルム[株]】より

…フィルムベースの不燃化も53年の工場建設により確立された。60年録音用磁気テープを発売,62年にはイギリスのランク・ゼロックス社と合弁で富士ゼロックスを設立するなど多角化を進めている。69年には東京西麻布に東京本社ビルを建設した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」