徳用・得用(読み)とくよう

精選版 日本国語大辞典 「徳用・得用」の意味・読み・例文・類語

とく‐よう【徳用・得用】

〘名〙
① (徳用) 徳を備え、応用する才能があること。
源平盛衰記(14C前)一「汝は坐道場之徳用(トクヨウ)を備たり」
利益。もうけ。
浮世草子・風流曲三味線(1706)三「相場物に利を得て其徳用(トクヨウ)を少しも身にはつけず、皆色事に打入て」
③ (形動) 値段の安いわりによく役に立つこと。用いて利益の多いこと。また、そのさま。〔日葡辞書(1603‐04)〕
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)初「古いやつは手ぬぐひに、おつかひなさるが御徳用(トクヨウ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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