性霊(読み)セイレイ

デジタル大辞泉 「性霊」の意味・読み・例文・類語

せい‐れい【性霊】

心の霊妙な働き。また、たましい。

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精選版 日本国語大辞典 「性霊」の意味・読み・例文・類語

せい‐れい【性霊】

〘名〙 霊妙な心。たましい。
本朝文粋(1060頃)三・論運命〈大江朝綱〉「方円修短之質、性霊群分」
※作詩志彀(1783)「中郎は詩を性霊に発し、于鱗は詩を辞に求む」 〔文心雕龍原道

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普及版 字通 「性霊」の読み・字形・画数・意味

【性霊】せいれい

こころ。〔南史、文学伝序〕より以來、辭人代ごとにり。大なるは則ち典誥、小なるは則ち性靈を申舒(しんじょ)す。

字通「性」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の性霊の言及

【袁宏道】より

…20歳代から反伝統主義思想家の李贄(りし)(卓吾)に師事して批判精神を鍛えられ,当時の文壇を支配していた〈古文辞〉派の擬古主義を激しく攻撃した。その詩論で強調される〈性霊〉の発露とは,先験的に内在する純粋な詩精神の流露を目ざし,形式的な古典規範の模倣を拒否するものであった。しかしその理想は楽天的・高踏的なロマンティシズムの域を出ず,また彼自身のエピキュリアン的な資質の制約から,擬古主義の大勢を崩すまでにはいたらなかった。…

※「性霊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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