打衣・擣衣(読み)うちごろも

精選版 日本国語大辞典 「打衣・擣衣」の意味・読み・例文・類語

うち‐ごろも【打衣・擣衣】

〘名〙 (「うちころも」とも)
① (「擣衣(とうい)」の訓読み) 砧(きぬた)で衣(きぬ)を打つこと。
※江帥集(1111頃)「うちごろも声遠し。衣うつをちの里人霧深みあるかなきかの声聞ゆなり」
② 語義未詳。下着の上に重ねて着る冬衣という。
今昔(1120頃か)二九「浅黄打衣に青黒の打狩袴を着て」
参籠(さんろう)などのとき、法橋(ほっきょう)、寺主(じしゅ)維那(いな)以下の一般僧侶の着る粗末な単衣(ひとえ)の法服。うずらごろも。
平家(13C前)一〇「僧どもも、みなうち衣の袖をぞぬらしける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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