擣衣(読み)トウイ

デジタル大辞泉 「擣衣」の意味・読み・例文・類語

とう‐い〔タウ‐〕【×擣衣/×搗衣】

きぬたで衣を打つこと。

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精選版 日本国語大辞典 「擣衣」の意味・読み・例文・類語

とう‐いタウ‥【擣衣】

  1. 〘 名詞 〙 布帛をしなやかにし、つやを出すために、きぬたにのせて槌でうつこと。とうえ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「擣衣罷華裁初繊、四阿向暁風蕭踈」(出典経国集(827)一三・奉和搗衣引〈巨勢識人〉)
    2. [その他の文献]〔謝朓‐秋夜詩〕

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普及版 字通 「擣衣」の読み・字形・画数・意味

【擣衣】とう(たう)い

衣をうつ。きぬた。唐・李白〔子夜呉歌、四首、三〕詩 長安一片の 衣を擣つの聲

字通「擣」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の擣衣の言及

【岡康砧(岡安砧)】より

…長唄曲名および山田流箏曲名。長唄としては,2世岡安源助作曲の秘曲《擣衣(きぬた)》の俗称。岡安家には《月前の擣衣》が伝えられていたとされるが,現行の《月前の砧》は3世杵屋(きねや)正治郎が1854年(安政1)作曲したもので別曲。…

【砧】より

…のち4世十寸見河東が1746年(延享3)にこの改作《常磐の声》を作ったが,廃曲。(3)一中節の曲名で,《擣衣(きぬた)》と表記する。初世宇治紫文作曲か。…

【砧】より

…その音が遠く近くひびく詩情をよんだ歌や俳句が多い。砧はもともと中国から伝わったもので,中国では擣衣(とうい)といい,古くから詩にうたわれている。朝鮮では夏,洗濯した衣類にのりをつけて艶出しをするのに現代も行われ,石の上で両手に棒を持ってたたく。…

※「擣衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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