放射線架橋(読み)ホウシャセンカキョウ

化学辞典 第2版 「放射線架橋」の解説

放射線架橋
ホウシャセンカキョウ
radiation-induced cross linking

分子材料に高エネルギー放射線を照射して架橋反応を起こさせること.ポリマー放射線を照射すると分子の切断と架橋反応とが同時に起こるが,ポリマーの種類によっては,主として架橋反応が起こるものがある.このようなポリマーでは,分子の三次元化により不溶化する.力学的性質および耐熱性がいちじるしく改善され,すでにポリエチレンに対する放射線架橋は工業的に実施されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android