日ロ文化協定(読み)にちロぶんかきょうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日ロ文化協定」の意味・わかりやすい解説

日ロ文化協定
にちロぶんかきょうてい

日ロ両国の文化,教育,および学術分野における交流枠組みを定めた協定。旧ソ連時代の 1986年5月に,訪ソ中の安倍外相とシェワルナゼ外相との間で調印され,翌 87年 12月に発効。この協定は,ソ連国内での文化・広報活動を拡大するために日本側が主張していた「相互主義原則」が盛り込まれたのが大きな特徴。さらに両国で日ソ文化交流委員会を設置して交流計画を作成し,展示会や演奏会の開催,学者や留学生の交換,奨学金供与などを行なうことが盛り込まれている。 88年 12月に日ソ文化交流委員会は,国費留学生を双方で 20名ずつ交換するなど 60項目にわたる大規模な交流計画で合意に達し,89年4月から2年間計画で実施に移されている。

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