村島 帰之(読み)ムラシマ ヨリユキ

20世紀日本人名事典 「村島 帰之」の解説

村島 帰之
ムラシマ ヨリユキ

大正・昭和期の社会運動家,ルポルタージュ作家 労働記者の草分け



生年
明治24(1891)年10月20日

没年
昭和40(1965)年1月13日

出生地
奈良県磯城郡桜井町(現・桜井市)

学歴〔年〕
早稲田大学政治経済学部〔大正3年〕卒

経歴
大正4年大阪毎日新聞社に入社、社会問題、労働問題に強い関心を抱き、8年友愛会関西労働同盟会が結成されると理事となる。同年毎日新聞神戸支局に転勤となり、同紙に労働問題などの記事を多く書く。友愛会神戸連合会機関紙「新神戸」の編集顧問を務めたり、サボタージュ闘争を支援した。9年川崎造船所労働者による日本最初の労働者劇団の顧問となる。同年大阪本社に復帰。その後も労農運動を啓蒙し、11年には官業労働総同盟評議員や日農理事をつとめる。昭和12年毎日新聞社を退職し、社会事業団体白十字会の総主事となり、戦後は平和学園の学園長となった。著書に「ドン底生活」「労働問題の実際知識」「サボタージュ」「カフェー時代」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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