検知管(読み)けんちかん(英語表記)detector tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「検知管」の意味・わかりやすい解説

検知管
けんちかん
detector tube

ガラス製細管中に検知剤を満たし,試料空気を送入したときの検知剤の変色の程度または長さから,試料空気中の特定なガスまたは蒸気濃度を検知する用品。一般に内径2~4mm,長さ 120mm程度のガラス管中に検知すべきガス,蒸気に反応して変色する検知剤を充填し,管の両端を溶封したもので,使用時には,管の両端を切断してガス採取器 (手動ポンプ) に取付け,一定の通気操作によって試料空気を採取し,測定する。 80種以上のガス,蒸気に対する検知管ができている。測定個所で1~2分でおよその濃度を検出できるのが特長。一般に許容濃度程度の濃度検出用である。同様の原理水中の微量有害物用検知管ができている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android