変色(読み)ヘンショク

精選版 日本国語大辞典 「変色」の意味・読み・例文・類語

へん‐しょく【変色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 色が変わること。また、色を変えること。比喩的にも用いる。
    1. [初出の実例]「西洋の塗物には、此変色の憂なし」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
    2. 「焼けて変色した銅貨の」(出典:土(1910)〈長塚節〉二六)
    3. [その他の文献]〔庾信‐擬詠懐詩〕
  3. 植物の花や葉の色が正常のものと違ってくること。葉緑体の減少や他の色素増加などによる。
  4. 動物が環境の色彩に応じて色彩を変化すること。体色変化。

かわり‐いろかはり‥【変色】

  1. 〘 名詞 〙 普通とは違った、珍しい色。
    1. [初出の実例]「変(カハ)り色(イロ)靴下」(出典明暗(1916)〈夏目漱石二八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「変色」の読み・字形・画数・意味

【変色】へんしよく

色がかわる。また、顔色をかえる。〔論語郷党饌(せいせん)るときは、必ず色を變ず。

字通「変」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android