水干袴(読み)スイカンバカマ

デジタル大辞泉 「水干袴」の意味・読み・例文・類語

すいかん‐ばかま【水干×袴】

水干を着るときにはく袴。幅の狭いくくり袴で、股立ももだちの合わせ目とひざの上の縫い目に菊綴きくとじをつけた。

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精選版 日本国語大辞典 「水干袴」の意味・読み・例文・類語

すいかん‐ばかま【水干袴】

〘名〙 水干を着る時にはく袴。狩袴に似た裾の短い括(くく)り袴。後世長袴
※能因本枕(10C終)一二三「すりももろかしたるすいかんはかまにてうちうちつづき」

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世界大百科事典(旧版)内の水干袴の言及

【水干】より

…水干のほころびやすい袖付,奥袖と端袖(はたそで)の縫目,身ごろと登(のぼり)(衽(おくみ))の縫目の要所に組ひもをとおして結び,結びあまりをほぐして総(ふさ)として飾り,これを菊綴(きくとじ)と呼んでいる。水干には烏帽子(えぼし)をかぶり,裾口を緒で締めてすぼめるようにした括(くく)り袴をはくが,股立の合せ目のところと膝の上の縫目に左右それぞれ2個ずつ菊綴をつけた水干袴と呼ばれるものも用いられた。下級官人の舎人(とねり),牛飼のほか衛府の官人や武士も水干を用い,鎧の下にも着られた。…

※「水干袴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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