沆瀣(読み)こうがい

精選版 日本国語大辞典 「沆瀣」の意味・読み・例文・類語

こう‐がい カウ‥【沆瀣】

〘名〙 海辺空気。また、北方の夜の空気。仙人の食べるものという。一説に、露の気。
菅家文草(900頃)二・早春、侍宴仁寿殿、同賦春暖「虹霓細舞因晴見、沆瀣流盃向晩多」
※叢書本謡曲・露(室町末)「漢武いしなくかうがいをすふ〈略〉誠や漢の武帝もはかなき露を愛せし心」 〔楚辞‐遠遊〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の沆瀣の言及

【浩然の気】より

…《孟子》公孫丑上篇〈われよく浩然の気を養う〉にもとづく。同じ《孟子》にみえる〈夜気〉〈平旦の気〉や《楚辞》遠遊篇の〈六気を餐(くら)いて沆瀣(こうがい)を飲む〉の〈沆瀣〉などと同じもの。これらはいずれも明け方近くの清澄な大気を意味する。…

※「沆瀣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android