猛し(読み)タケシ

デジタル大辞泉 「猛し」の意味・読み・例文・類語

たけ・し【猛し】

[形ク]
強く勇ましい。勇敢で屈することがない。
大倭国おほやまとのくにに、吾二人にまさりて―・きは坐しけり」〈・中〉
勢いが盛んである。
「かの宮にもさこそ―・うのたまひしが」〈真木柱
気が強い。気丈夫である。
「人は―・く思ふらむかし、そら寝して知らぬ顔なるさまよ」〈・一二五〉
まさっている。すぐれている。
「わが宿世はいと―・くぞ覚え給ひける」〈・若菜上〉
安心していられる。
「いとかばかりの御宿世なれば、誰も―・う心安くおぼされたり」〈栄花・楚王の夢〉
(「たけきこと」の形で)精いっぱいである。
「面影添ひて忘れがたきに、―・き事とは」〈明石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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