石・斛(読み)こく

精選版 日本国語大辞典 「石・斛」の意味・読み・例文・類語

こく【石・斛】

〘名〙
尺貫法で、容積の単位。わが国の場合、斗の十倍。升の百倍。曲尺(かねじゃく)の六・四八二七立方尺で、約一八〇リットルにあたる。〔続日本紀‐和銅七年(714)〕
※小学教授書(1873)〈文部省〉「十斗を、一石と、いふなり」 〔漢書‐食貨志・上〕
和船の積載量を示す語で、一〇立方尺をいう。約〇・二七八立方メートルにあたる。
※船舶積量測度規則(明治一七年)(1884)三条「日本形船の積量は十立方尺を以て一石とす」
材木などの容積量で、一〇立方尺を一石とする。〔合類定記(江戸か)〕
大名武家知行高(所領高)を表わす語。玄米一石の内容は①に準ずる。
※勘定所条例‐二「一知行割之節、関東米方・永方割合之儀、大概高百石に付、米方拾六七石より弐拾石位迠割合相渡候分は永方相渡候事」
⑤ 鮭、鱒などを数えるのに用いる語。鮭は四〇尾、鱒は六〇尾を一石とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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