食貨志(読み)ショッカシ(その他表記)shí huò zhì

デジタル大辞泉 「食貨志」の意味・読み・例文・類語

しょっか‐し〔シヨククワ‐〕【食貨志】

中国正史分類の一。経済に関する記録

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精選版 日本国語大辞典 「食貨志」の意味・読み・例文・類語

しょっか‐しショククヮ‥【食貨志】

  1. 〘 名詞 〙 中国の正史の分類の一つ。経済に関する記録。漢書その他の正史にある。

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改訂新版 世界大百科事典 「食貨志」の意味・わかりやすい解説

食貨志 (しょっかし)
shí huò zhì

中国の正史のなかの〈志〉の一種土地制度専売制度貨幣制度など,王朝の財政経済に関する問題が記述される。《史記》では〈平準書〉とよばれていたのが,《漢書》以後,《書経》洪範篇において人間の暮しの基本とされる〈食〉すなわち食糧と〈貨〉すなわち財貨にもとづくこの名称に改まった。なお《史記》《漢書》にはもっぱら民間の商業活動を記述する〈貨殖伝〉が別個に備わる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食貨志」の意味・わかりやすい解説

食貨志
しょっかし
Shi-huo-zhi; Shih-huo-chih

中国の歴代正史中,各王朝の財政を記録した編目の名。食貨志の名称は『書経』洪範八政に「一にいわく食,二にいわく貨」とあるによる。この名称が用いられたのは『漢書』からで,『史記』では「平準書」「貨殖列伝」がこれにあたる。

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