神典(読み)シンテン

デジタル大辞泉 「神典」の意味・読み・例文・類語

しん‐てん【神典】

または神代のことを記した書物
神道聖典古事記日本書紀など。

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精選版 日本国語大辞典 「神典」の意味・読み・例文・類語

しん‐てん【神典】

〘名〙 神の事跡や神代の出来事などを記した書物。また、神道の聖典。「古事記」「日本書紀」など。
※志都の岩屋講本(1811)下「次には大名牟遅、少毘古名大神の、御掌どりあそばさるる御事なる由は、弘く神典を参考して定めたることぢゃが」

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世界大百科事典(旧版)内の神典の言及

【神道】より

…神社の祭祀を政治の中で重視することは,鎌倉幕府以後の武家政権にも受け継がれ,神社をめぐる制度はさまざまに変遷した。
[神典]
 神道の教典としては,まず《日本書紀》,中でも巻一,巻二の神代巻があげられるが,多様なひろがりを持つ神道のすべてがそれを教典としていたわけではない。《古事記》や《日本書紀》の神話は,たしかに神道的な諸観念をよくあらわしているが,神々の祭りに際して,記紀の神話が教典として読誦されるようなことはなかった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」