神荼(読み)しんと

精選版 日本国語大辞典 「神荼」の意味・読み・例文・類語

しんと【神荼】

門を守る神の名。→神荼鬱塁(しんとうつりつ)
※了幻集(1392頃)庚午歳旦試筆和韻「満頭添得三分白、欝塁神荼咲掲天」

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百科事典マイペディア 「神荼」の意味・わかりやすい解説

神荼【しんと】

中国門神鬱塁(うつるい)とともに,東海の度朔山鬼門百鬼を監督し,人間危害を加える鬼を葦(あし)の縄で縛り,虎に食わせる。神荼は葦の,鬱塁は桃の神格化といわれ,正月の門飾の説明神話である。

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世界大百科事典(旧版)内の神荼の言及

【門神】より

…古くから桃が邪気をはらうと信じられ,その枝で作った〈桃梗(とうこう)〉〈桃人〉を門に立てる風習があった。これがのちに意匠化されて〈桃符〉や〈桃板〉となり,さらにめでたい文字を書いた〈春聯(しゆんれん)〉と〈神荼(しんと)・鬱塁(うつるい)〉の二神を描いた〈門神〉に変化したと考えられる。この二神は,東海の度朔山の大きな桃樹の下にいて,人を害する鬼(き)を葦で縛(しば)り虎に食わせるという。…

※「神荼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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