鬱塁(読み)うつりつ

精選版 日本国語大辞典 「鬱塁」の意味・読み・例文・類語

うつりつ【鬱塁】

  1. 中国伝説に、東海度朔山(どさくさん)鬼門にいて百鬼を支配するという、兄弟神の一つ門神としてその像を門にはり、凶鬼を防ぐまじないとする。うつるい。→神荼(しんと)

うつるい【鬱塁】

  1. うつりつ(鬱塁)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鬱塁」の読み・字形・画数・意味

【鬱塁】うつりつ

百鬼を支配する神。〔論衡、訂鬼〕上に二り。一をと曰ひ、一を鬱壘と曰ふ。鬼を領することを(つかさど)る。

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世界大百科事典(旧版)内の鬱塁の言及

【門神】より

…古くから桃が邪気をはらうと信じられ,その枝で作った〈桃梗(とうこう)〉〈桃人〉を門に立てる風習があった。これがのちに意匠化されて〈桃符〉や〈桃板〉となり,さらにめでたい文字を書いた〈春聯(しゆんれん)〉と〈神荼(しんと)・鬱塁(うつるい)〉の二神を描いた〈門神〉に変化したと考えられる。この二神は,東海の度朔山の大きな桃樹の下にいて,人を害する鬼(き)を葦で縛(しば)り虎に食わせるという。…

※「鬱塁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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