訳らし(読み)ワケラシ

デジタル大辞泉 「訳らし」の意味・読み・例文・類語

わけ‐ら・し【訳らし】

[形シク]
わけがあるらしい。子細があるらしい。
「この五木ごもくの中に―・しき文反古ありしに」〈浮・一代女・三〉
色めいている。粋らしい。
「―・しき小袖の仕立」〈浮・五人女・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「訳らし」の意味・読み・例文・類語

わけ‐らし【訳らし・分らし】

〘形シク〙 (「らし」は接尾語)
① わけがあるらしい。子細があるらしい。
浮世草子好色一代男(1682)二「襖障子仮名文の反故張、上書悉やぶりしは、わけらしく見えて」
色事のいわれがあるらしい。色めいている。
※浮世草子・椀久一世(1685)下「船中を見れば都のわけらしき女を入れて伊丹屋の四季延命酒」

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