色事(読み)イロゴト

デジタル大辞泉 「色事」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ごと【色事】

男女間の恋愛情事。「色事には縁遠い生活」
芝居で、男女間の情事のしぐさ。
情人愛人。いろ。
「あの花紫幡随長兵衛が―だとのこと」〈伎・吾嬬鑑〉
[類語]情事火遊び

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精選版 日本国語大辞典 「色事」の意味・読み・例文・類語

いろ‐ごと【色事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 男女が情を通わすこと。情事。ぬれごと。
    1. [初出の実例]「色ごとの用心ならば気遣(づか)ひあるな」(出典浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)道行)
  3. 色事の相手。情人。愛人。
    1. [初出の実例]「花紫は幡随長兵衛が色事だとの事」(出典:歌舞伎・傾情吾嬬鑑(1788)序幕)
  4. 芝居での男女の情事のしぐさ。ぬれごと。またはその俳優。色事師。
    1. [初出の実例]「ぶたいへ出て、色事をする時」(出典:役者論語(1776)あやめぐさ)

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