デジタル大辞泉 「仮名文」の意味・読み・例文・類語 かな‐ぶみ【仮名文】 仮名で書いた文章や手紙。かなぶん。⇔真名文まなぶみ。「―見給ふるは、目の暇いとまいりて、念仏も懈怠けだいするやうに益やくなうてなむ」〈源・若菜上〉 かな‐ぶん【仮名文】 仮名で書いた文章。かなぶみ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「仮名文」の意味・読み・例文・類語 かな‐ぶみ【仮名文】 〘 名詞 〙 仮名で書いた文章、また、手紙。⇔真名文(まなぶみ)。[初出の実例]「かなふみ見給ふるは、目のいとまいりて、念仏もけだいするやうに、やくなうてなん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上) かな‐ぶん【仮名文】 〘 名詞 〙 仮名で書いた文章。かなぶみ。[初出の実例]「和歌の格調を定めて一体を確立せる貫之はまた和文(仮名文)の上に一体を確立す」(出典:国文学史講話(1908)〈藤岡作太郎〉平安朝) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「仮名文」の意味・わかりやすい解説 仮名文【かなぶん】 仮名を主体として書かれた文章,作品。奈良時代は日本語を表記するために万葉仮名を用いたが,草体化されて草仮名となり,さらに平仮名が生まれた。平安中期に全盛となった平仮名文は,とくに女性たちの手で消息,物語,日記などに使用され,字体,文体ともに優雅典麗を競った。文体は日常会話の言葉を基盤としているため,口語資料としての価値も大きい。→関連項目飛鳥井雅有|古今和歌集仮名序|五代帝王物語|高倉院厳島御幸記|竹取物語|土佐日記|日記文学|歴史物語|六代勝事記 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報