訳語・通事(読み)おさ

精選版 日本国語大辞典 「訳語・通事」の意味・読み・例文・類語

おさ をさ【訳語・通事】

〘名〙 外国語通訳すること。また、その人。通訳。通事(つうじ)
書紀(720)推古一五年七月(岩崎本訓)「大礼小野臣妹子を大唐(もろこし)に遣はす。鞍作福利を以て通事(ヲサ)と為」
[語誌]遣隋使、遣唐使派遣時代の通訳は「をさ」と呼んで、「訳語」「通事」と表記したが、室町時代に新たに遣明使が遣わされるようになると、「通事」を音読した「つうじ」の呼称が用いられるようになった。中世の節用集類にも、「ツウジ」は見られるが、「をさ」は見えない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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